独学でTOCFLを対策している人たちが一度は通る道であるであろう「参考書問題」。
その影響か、参考書・問題集・解説本が豊富なHSKや中国語検定に行く人も実際多い印象があります。
対策本が豊富にある方が、自分に適した本を見つけることができ、勉強の効率も上げることができます。
一方でTOCFL関連の本は、希少価値が高いためか、値段が高いものが多く、手を出すにも勇気が入ります。
そこでTOCFL C1に合格した筆者が、「The Ultimate Guide to CHINESE Vocabulary &TOCFL Band B Level3」華語文能力測驗關鍵詞彙:進階篇を、半年間使用した実体験をもとに、お伝えしたいと思います!
合わせて使いたい!筆者おすすめの単語集のレビューはこちらから!
The Ultimate Guide to CHINESE とは?
著者 吳彰英, 周美宏, 孫淑儀, 陳慶華
出版社 聯經出版公司
関係学校 國立臺灣師範大學國語教學中心
発売年 2017年
対象レベル TOCFL B1
2017年出版であるため、新しい参考書というわけではないです。しかし、TOCFLは内容を改定したという情報はないため、2017年という出版年に問題はないかと思われます。(2022年第6刷が発売されている)
かといってこの本に似たTOCFL B1対策ができる問題集で出版年が新しいものは調べた感じはない・・・
こちらの問題集の表紙にはたくさんの英語が・・・・
この参考書は英語を基調として書かれているのでは・・・?と思う方もいると思いますが、中身は中国語です!
問題の出題方法はTOCFLと同じで基本的に4択です。リスニング問題だけ、簡易的なものになっており、あまり使いやすい・TOCFLと似ているといったものではないです。リーディング問題はとてもよく似ています!
問題は基本的には
1,リスニング問題、2,語彙問題、3,穴埋め問題、4,広告問題 5,長文問題
で構成されています。
Unit 1 個人資料
Unit 2 房屋與家庭、環境
Unit 3 日常生活
Unit 4 休閒娛樂
Unit 5 飲食
Unit 6 與他人關係
Unit 7 健康及身體照顧
Unit 8 旅行
Unit 9 購物
Unit 10 教育
のようにUnit毎に分けられています!unit内にはさらに1-1,1-2,1-3のように3つほどの分けられています。
そのため、かなりの問題数がありますので、一冊やるだけでもかなりの時間がかかり、やりごたえがあります!
1回分(1−1)を全て解き終わるのに最初は30分かかり、そこから答え合わせや間違えた理由を探したり、間違えた問題をノートに書くとそれだけで1時間は余裕で超えます。
おすすめ点
TOCFL 対策ができる
個人的には本番のテストよりも少し難しいと感じるくらいのレベルです。そのため、この問題集を問題なく解ける人は、合格する可能性が高いと思います!
こんな感じで、日本語から漢字一つ一つの意味を見つめ直す時間になります。
トピックが豊富なので満遍なく対策できる
第10章まであるため、TOCFLで出てくる話題に関してほとんどは対策できるかと思います。このユニットが弱点と判明したら、インターネットで知識を頭の中に予め入れるということもできます。
その上、問題の数も多く質も良いため、しっかりやり込むことをおすすめします!
ダメな点
値段が高い
今だとAmazonで見たところ新品で1万円を超えておりとても高いです。
中古でも出回っていることが少ないため、かなり大きい出費となると思います・・・
台湾師範大学のオリエンテーションの時に、小さく売っていたのをみたことがあるので、台湾まで買いに行くという選択肢もあります!(今、売っているかどうか知っている人がいたら教えてください!!)
解説が丁寧ではない
解説は無いものと思った方がいいかもしれません。解説というより、ヒントと考えた方がいいと思います。
こんな感じです
筆者は、根拠がわからないものに関してはインターネットで調べたり、台湾人に聞いてみたりしていました。意外とHiNativeで載っていたりします!
そのため筆者的には特に困ったという印象はないです。
費用は高いが質・量ともにいい単語集
解説がほぼ意味をなしていない
勉強方法
レベルは少し高いので、わからない漢字がたくさん出ます。まずは見慣れることに重点を置いてやりきりましょう。
なぜ間違えたかをしっかり考え、正解・不正解の根拠を考えるようにしましょう。2週目は時間がかかることはしょうがないと割り切り、じっくり時間をかけましょう。
間違えた問題をひたすら正解となる根拠を頭に浮かべあげれるようになるまで解き直しましょう。本番は時間が足りなくなると思うので、瞬時に答えが思いつくまでやり尽くすことが理想です✨(筆者はそこまで仕上げてはいない・・・)
最後に
筆者はこの問題集と出会えたからこそ、TOCFLの勉強・対策の仕方がわかることができたと考えています。
公式が出している模擬練習を分析する方法もありますが、こちらの問題集を買った方がはるかに便利で効率よく点数を伸ばすことができます。
その理由として、語彙問題のような日常生活では見かけないような漢字を覚えることができ、問題の出され方が解いているうちに分析できるようになっているからです。
解説が不十分ですが、その分、考える力が身につきます。
しかしなかなか高いですが😅
皆さんもぜひ検討してみてください!
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