台湾が好きな人、台湾に留学をしたことがある人なら、教室の掲示板や、校門の前に置いてる旗に『TOCFL』と書かれたポスターや旗を一度は見たことはあるのではないでしょうか。
TOEFLと似た字列で、英語のテスト?と思われた人もいるかと思います。
この記事ではTOCFL受験回数計4回のC1(流利級)合格の筆者が「TOCFL」について説明していきます。
こちらは台湾現地で受けるTOCFLではなく、日本で受けるTOCFLの内容です。
TOCFLってなに?
TOCFLとは、「華語文能力測驗」という、台湾政府から公認を受けている繁體字で受けられる中国語の公式テストです!
レベル分け
レベルは以下の通りです。
(https://tocfl.jpより引用)
A1〜C2までレベル分けされており、C2が1番難易度が高いものとなっています。
一般的に、Aが初級レベル、Bが中級レベル、Cが上級レベルとされています。
他のテストとの比較
続いて海外に留学する時に大学側が基準としているCEFRや、HSK、中国語検定と比べると・・・
(https://www.chuken.gr.jp/tcp/outline.htmlより引用)
みてわかる通り、各テストによって、レベルの区分の仕方が違います!
最上級だからといって、HSK6級=中検1級とは必ずしも一致しません!
TOCFLはスピーキングのテストはありませんが、中検にはあります。
一概に中検一級=TOCFL C2レベルの中国語能力があると言えるわけではないですが、留学する際には参考にしなければならない表です。
例えば・・・
台湾の最難関国立大学である、台湾大学ではCEFR C1を要求している学部があります。
その場合には
TOCFLなら流利級(C1)
中国語検定なら準1級
HSKなら6級
となります。
特徴とは?
テスト内容はリスニングとリーディングだけ
TOEICの中国語版だと考えると分かりやすいと思います。
時間もリスニング60分、リーディング60分間の計2時間なので、TOEICと似ていて、馴染みのある人が多いかと思います!(TOEICはリスニング45分、リーディング75分)
対策が比較的に難しい
理由として、HSKや中国語検定とは違って参考書や問題集がほとんどないことが挙げられます。
それどころか日本では入手が難しい&かなり高いです!!!
當代中文という教科書を用いて対策をしている方が多いかなといった印象があります。
中国語初学者の方はこちらの参考書がおすすめ!
中国語中級者の方はこちらの参考書がおすすめ!
上級者はこちら!
中級者におすすめのワークはこちら!
どんな人におすすめ?
繁体字を学んできた人
他のHSKや中検といった中国語のテストと比べて、大きなメリットは繁体字でも受けることができるテストということです!!これが唯一と言っても過言ではないです。
繁体字に馴染みがある人にとっては有利に進められるテストだと思います!
台湾に進学・留学したい人
台湾の大学はHSKや中検よりもTOCFLを重視しているところが多いです。
それもそのはずで、
発音こそ少し台湾人が発する中国語とは違う部分もあるものの、繁体字を用いていたり、台湾政府公認のテストであるという点から、台湾では重視していると考えられます。
それに、リスニングとリーディングだけなので、スピーキングに勉強時間を割かなくてもいいということは、台湾に進学したい受験生にとっては大きなメリットになること間違いなしです!
HSK、中国語検定と何が違う?(まとめ)
あくまで一例です。実際は級によって受けれない場所や、受けれない日程がありますので、ご自身でしっかり確認をしてください。
HSK | 中国語検定 | TOCFL | |
---|---|---|---|
字 | 簡体字 | 簡体字 | 簡体字&繁体字 |
テスト内容 | L&R&W | L&R&W&S | L&R |
受けられる場所 | 全国主要12都市 | 全国32ヵ所 | 全国主要9都市 |
頻度 | 最大年15回 | 年3回 | 最大年8回 |
対策のしやすさ | 良い | 良い | 難しい |
価格 | 6級11,550円 | 1級 11,800円 | 一律7,500円 |
詳細 | URL | URL | URL |
最後に
なんとなく、TOCFLの全体像は理解できたでしょうか?
公式HPに模擬練習が揃っているので、まずは解いてみてから判断するというのもいいのかもしれません!
実は・・・・
筆者は何度も、参考書が揃っている中国語検定に乗り換えしようか考えていました・・・
しかし、台湾に留学したいと考えていたので、TOCFLの試験について勉強し、対策をしてきました。
次回は、筆者が行ってきた「TOCFL C1合格の道のり」について赤裸々に教えます!
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