忘れもしない2023年7月。20年間以上住んできた日本でさえ救急車に乗ったことがなかった筆者が、3ヶ月の短期台湾留学中に、救急車で病院に運ばれました。
病名は食中毒。
そんなラッキー?な筆者が、なぜ救急車を呼ぶほどの危険な状態になってしまったのかについて解説していきたいと思います。
台湾に留学予定、台湾に留学中、台湾旅行に行く人、台湾でワーホリ中の人など、私を反面教師にしたり、台湾で滞在する上で1つの参考にしてもらえたらありがたいです😂
牡蠣オムレツとは
蚵仔煎(オアジェン)と台湾では呼ばれている、牡蠣と卵ととろみのある水で解いた粉と一緒に混ぜて焼いたものです。
甘辛いソースで味付けされており、卵と牡蠣に絶妙にあっていて日本人でも大好きな味だと思います!
夜市に訪れると必ず見る台湾料理です。
時系列
いつ、その時に何をしていたかについて書き起こしてみました。
台湾に来ていた両親とある有名な夜市にある牡蠣オムレツを食べる。前回に比べて休日だということもあり行列ができていた。しかし、味は美味しい。体調は普通で、むしろ休日でたくさん寝れていたため、すこぶる調子が良かった。
語学学校終わりに、クラスメイトの韓国人姉妹とカフェで中国語を勉強する。この時まで特に体に異常はなく、いつも通りに過ごしていた。
胃がムカムカする。お昼ご飯に食べた蔥油餅のせいで胃もたれかなと考えていた。台湾に来てから、台湾の油でたびたび胃もたれはあったので特に気にせずにほっとく。
帰りのバスで熱っぽさを感じる。吐き気が少ししたが、軽い車酔いかなという程度。
その後、無事にシェアハウスに帰宅して、ベッドで寝っ転がる。
とりあえず熱っぽさはまだあるが、吐き気の方が強くなってきていて、これは何かに当たったなと勘づき、とりあえず胃のなかのものを吐くためトイレへ。(吐けば大事には至らないと思って)
しかし、少ししか吐けず。呼吸が速くなり、ぼーっとしてきたため、「これはまずい」と思い、トイレにこもって胃の中のもの全て吐こうと決意する。長時間戦を覚悟し、水と袋、タオル、スマホを持つ。
その後5回ほど嘔吐をする。全部は吐ききれていない。むしろ出てこない。横隔膜が痛みだし、過呼吸で手足が攣り始め、体から汗が止まらなく、自分で体が制御できなくなってくる。意識も遠ざかってきてやばいと感じる。嘔吐のせいでタクシーで病院にさえいけない状態。
自分1人ではどうにもならないと考え、クレジットカード会社に海外保険に連絡。「わかりません」と言われ絶望と怒り。ちょうど通りかかった台湾人のルームメイトに救急車を呼んでもらう。
顔色が悪く、トイレで寝っ転がっていた(自分で立てない)ため、すぐに理解してくれた。
救急車が到着。自分1人で動けないため、救急隊員に担いでもらい救急車に乗せてもらう。
過呼吸+脱水で指がグーの状態で、爪が手のひらを傷つけていたため、マッサージをしてもらったり、経口補水液を飲ませてもらう。
救急隊員に自分の今の症状を中国語で伝えることができず、英語を使うが、救急隊員は英語ができないため再び絶望に陥る。とりあえず、精一杯の中国語で症状を伝え、ルームメイトに荷物を持ってきてもらい、一緒に病院に救急搬送。救急車内でも嘔吐する。
海外保険に対応できる救急病院に連れてってもらい(ルームメイトがしっかり説明してくれていた。ありがたい・・・)、処置が開始するかと思いきや、満室らしく、待合室で寝かされる。その間に医師がきて、英語で現在の症状、食べたもの、保険などを話し、点滴をしてもらい、体が少し楽になる。ルームメイトが水を持ってきてくれたり、症状を随時先生に話してくれていたので、精神的に安定していた。
処置室が開いたため中に入り、点滴の量も増え、嘔吐も落ち着く。この間にまた1回嘔吐する。疲れたため眠る。両親がちょうど日本に帰宅し、このことを報告。母は何もなかったが、父も吐き気に苦しんでいるらしく、病院に行こうか検討していたところだったらしい。
症状が良くなり、入院はしたくないと伝え、帰る準備をする。救急車内で吐いた嘔吐物が俺の隣にあり、たくさん吐いたなーと感心していた。薬をもらい、治療代を払い帰宅へ。スマホの充電は1%、財布の中身は1万円ほどで、ギリギリだったなーと思う。ルームメイトがお金が足りなかったら、俺が出すから安心しとけと言われて、台湾人の優しさに魅了される。
薬の飲み方や頻度、その後について、ルームメイトが全部メモしてくれてて、本当に感謝しかなかった。
まだ胃腸に炎症が残っているためか、水を飲んで数分後に嘔吐をする。しかしこれが最後の嘔吐だった。語学学校を休んで、1日休憩の日にする。
スープ・離乳食生活を3日ほど過ごし、その後は回復へ。シェアハウスのメンバーが気を遣ってくれて、ご飯をつくってくれたり、部屋にあまり入らないようにしたり、マスクをしてくれたりとみんなの優しさに感動。
処置内容
水分の点滴、炎症を抑える点滴をしてもらいました。あとは冷えピタを貼ってもらったり、水を飲ませてくれたり、嘔吐物で汚れた顔まわりなどを拭いてくれました。
処方された薬は、抗生物質、解熱剤、吐き気止めでした。どれも日本のものよりも大きい気がして、飲みにくかったイメージはあります。しかしそんなこと言っている場合ではないので、しっかり全て飲みました。
ちなみに病院代、救急車代(救急だとみなされたため無料)、薬代全て合わせて、2万円ほどでした。
全てクレジットカードの海外保険で賄えたため、自己負担は帰りのタクシー代だけでした。
(ルームメイトやシェアハウス内で迷惑をかけたのでご飯を奢ったり、お菓子を差し入れしたりした分はカウントしてないです)
意外と全ての費用をクレジットカードの海外保険で賄えたのが大きかったです。
感想
とりあえず注射針が太く、おかげで痛みで意識を取り戻した感じはします(笑)
救急隊、医師、看護師の皆さんは優しく、言語の壁はありましたが、丁寧に扱ってくれてとても嬉しかったです。時々、話しかけにきてくれて、拙い中国語で会話をしました。
日本語が通じる救急病院や、日本人が開業している病院もあるので、心配な人は事前に調べておくといいと思います。
台湾人のルームメイトには多大な迷惑をかけてしまい、申し訳ないと言ったところ、「別に何もしてないよ!気にするな!ちょうど暇だっただけだよ!」と気遣ってもらい、とても嬉しかったです。
初めて飲まず嫌いしていた豆漿を買ってみて、あまりの美味さに留学中1週間に1回は必ず飲むことのきっかけになりました。
帰宅後も定期的に調子について心配してくれたり、遊びにも連れてってくれたりしました!
絶対に海外保険は考えろ!
これを見たみなさんにお伝えしたいことは「海外保険」について考えて!ということです。
留学する時に学校の保険に入るかと思います。しかし短期留学では入らなくても大丈夫です。私もクレジットカードの保険で事足りるかと考えていました。
実際は、軽傷で済んだものの、大きい病気や不慮の事故にあった時のことを考えていなかったので、考える契機となりました。
海外保険は渡航してからは入れないことに注意です!!!
絶対に日本にいる間に考えてください!
最後に
台湾は確かに日本より衛生環境は良くないです。特に、日本人は慣れない台湾という環境や胃腸が弱いということもあるので、しっかり海外保険には入った方がいいと思いました。
この記事が台湾に訪れる人に役にたったなら嬉しいです☺️
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